2017年上半期:本物のワインへの入口 第2回
「 熟成ブルゴーニュ赤」
開催日時: 2017年7月2日(日曜日) 15:00~17:30
会 費: ¥25,000(税込)
定 員: 8名様ああああああああああああ
皆様と共にこれまでも熟成したワインを数多く試してまいりました。常に大前提として、ワインの状態に
関して申し上げてきました。そのワインがどれ程偉大な生産者の特別なヴィンテージであったとしても以
下のことが言えるからです。
『状態が優れていなければテイスティングをするスタート地点にすら立てない』
ヴィンテージに関して
畑の格付けや出来上がったワインの個性はテロワールに由来し、出来栄えの良し悪しは概ねヴィンテージに
関係する。そして偉大な生産者は悪いと言われるヴィンテージにこそ、そのテロワールを顕著に表現するこ
とが出来る。以上の事はすでに良くご承知だと思います。特別なヴィンテージは美しく充実感のある素晴ら
しいワインになる可能性を秘めているが、それは長い時を経て熟成してからの姿であり、そこにたどり着く
までには『ワインが熟成するまで待つ』忍耐が必要である。小さなヴィンテージは軽やかな場合が多いが、
早くから心地よく飲めて、楽しいワインになる時間が短くて済む。これは特別なヴィンテージとそうでない
もののメリット、デメリットを最も分かりやすく述べた一例ではないだろうか。真のワインラヴァーはこれ
らの様々なヴィンテージを受け入れ、それぞれに楽しめる術を持ち合わせている。最も大切なのは『ブルゴ
ーニュワインにおいて注目から外れる年はない』と言うことでしょう。
テロワールに関して
ブルゴーニュワインをより深く知ろうと思うならば何よりテロワールの声に耳を傾けることではないでしょ
うか。テロワールは確固たる信念を持っているが言葉を持ち合わせていない。この地において唯一の葡萄ピ
ノ・ノワールは代弁者としてテロワールのあり方を伝えているにすぎない。
今回ご用意したワインのヴィンテージは全て『平凡な年』と言われるものばかりです。そのおかげで状態さ
え良ければ、今がピークで最後の一花を飾ってくれるものばかりです。ヴィンテージの特徴とテロワールの
個性の組み合わせを『代弁者の語りでテロワールの本質を聞いて下さい』
テイスティングワイン
- 1986 Hospices de Beaune Beaune Cuvee G. de Salin S. B. E.(当店販売価格¥14,000)
この畑、寄進者のギゴーヌ・ド・サランはニコラ・ロランと並び最上である。熟成及びビン詰め業者
のS. B. E. に関しては残念ながら一切のデータがない。落札者はベルギーのレストラン Het Groot Hof
現地より当店の直輸入。
ああ - 1987 Maurice Chevallier Vosne-Romanee 1er Cru Les Beaumonts(当店販売価格¥19,000)
この年の収穫量は少なく生産者は頭を抱えた。色薄く、ドライでタンニンが目立ちやすいと一般的に
は言われるが、さていかがであろうか。
ああ - 1982 Moillard-Grivot Echezeaux(当店販売価格¥48,000)
生産過剰で失敗した生産者が多い年と言われる。このようなヴィンテージと相性を見せる畑にあるの
ではないかと思いセレクトさせていただいた。
C - 1982 Armand Rousseau Mazy-Chambertin(当店販売価格¥85,000)
この難しい年を乗り切った生産者は、丁寧な剪定と除梢を怠らなかったと言う。ジュヴレのグラン・
クリュと小さなヴィンテージの組み合わせは本来ならば最も避けて通るのだが。シャルル・ルソーの
仕立てに期待したい。
C - 1983 Francois Lamarche Vosne-Romanee La Grande Rue(当店販売価格¥69,000)
今はグラン・クリュに名を連ねるグラン・リュだが、このころは一級格付け。まだ選果台のなかった
時代、収量を抑え丁寧な栽培を大切にする生産者。このころの造りが後に評価され、数年後異例のグ
ラン・クリュ昇格を果たす。ご承知おきだとは思いますが、畑はラ・ターシュとロマネ・コンティに
挟まれるヴォーヌ・ロマネの中心部に位置する。
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ああああああああああああああああああああああああああああaaaaあChairman Sir Raymond Fleming
あああああああああああああああああああああああああああaaaaああああああTHE WINE GALLERY