来たる2月20日(月)、THE WINE GALLERYにおいてドメーヌ・ピエール・ダモワ(Domaine Pierre Damoy)
の特別テイスティング会を開催することとなりましたのでご案内致します。
ドメーヌ・ピエール・ダモワをご存知だろうか。
ジュヴレ・シャンベルタンに1930年代から続く生産者。遠い昔、かつては皆が憧れる
クロ・ド・ベーズを造っていたが、1970年代からしばらくの間のヴィンテージには、
私も非常にがっかりとした思いを幾度となくさせられた。そのために長らく口にして
いなかったのだが、このところのダモワの進化には驚いた。1992年、4代目の現当主
ピエールが継承するようになりワインが明らかに変わったようだ。特にこの数年は
見過ごすわけにはいかない生産者となりつつある。2014年のピエール・ダモワを私の
印象から簡単に表現すると、
色は深く酸が穏やか、香りと味わいはピュアで透き通っているが、とても表情が豊かだ。
ああああああああああああああああああああああああああああTHE WINE GALLERY
あああああああああああああああああああああああChairman Sir Raymond Fleming
是非目覚ましい進化を遂げた『ドメーヌ・ピエール・ダモワ』を体験して下さい。
今回はクロ・ド・ベーズとシャンベルタンの比較テイスティングをメインに、
ダモワのラインナップからお勧めをセレクト致しました。
皆様のお申し込みを心よりお待ちしております。
ピエール・ダモワ特別テイスティング会概要
テイスティングワイン
2014 Marsannay Les Longeroies(当店販売価格¥9,000)
2014 Gevrey Chambertin La Justice(当店販売価格¥10,000)
2014 Gevrey Chambertin Clos Tamisot(当店販売価格¥14,000)
2014 Chapelle Chambertin(当店販売価格¥35,000)
2014 Chambertin(当店販売価格¥40,000)
2014 Chambertin Clos de Beze(当店販売価格¥40,000)
※上記は全て税抜価格です。
その他ご案内
・会費は当日受付時に現金にてお支払いをお願い致します。
・これら全ての銘柄は当日ご購入いただけます。
・テイスティング量は各銘柄約50mlです。
・当日はお一人様につきグラスを一つお渡しての、スタンディングのフリーテイスティングスタイルとなります。
(ただしクロ・ド・ベーズはシャンベルタンと比較ができるように新たなグラスにてサービスいたします。)
ご予約方法
お名前とお電話番号を記載の上、本テイスティング会にご参加ご希望の旨を
contact@thewinegallery.co.jp までメールでご連絡ください。
— Tasting Notes —
以下に先日、私自らがテイスティングしたコメントを記す。
ご参考になればこの上なく嬉しいかぎりであります。
ああああああああああああああああああああああああああああTHE WINE GALLERY
あああああああああああああああああああああああChairman Sir Raymond Fleming
2014 Marsannay La Bertigniere(テイスティング提供なし)
若干青が混じる透き通った外観、香りはスグリ、チェリー等。味わいはピュアで軽やか、
酸は程々でタンニンはほとんど無くバランスが良い。余韻は短い。
2014 Marsannay Les Longeroies
暗く奥行きのある赤、まずバニラ、ムスクの香り、味わいは丸く熟れた黒い果実、
タンニンが細く時と共に大きくなりキャラメルやモカが現れる。余韻は程々。
2014 Gevrey Chambertin(テイスティング提供なし)
明るくオレンジが混じる赤、引き締まった香りにスパイスと若い赤果実。時とともに可憐になり
鉄のニュアンスは感じないがフィニッシュに土っぽさを感じる。
2014 Gevrey Chambertin La Justice
明るく透き通る中庸な赤、香りはまずハーブやムスク、時を経て桃やイチゴ、カシスが現れ
甘く芳ばしい。既に開いていて奥行きがあり美味いジュースのようだ。フィニッシュは
甘酸っぱく高次元でバランスが良い。余韻も程々に長い。
2014 Gevrey Chambertin Clos Tamisot
明らかに濃さを感じる深いルビー、スグリやイチゴが最初に香る。貝や海藻等の養分の味わいに
軽やかなチェリーの酸が追いかける。タンニンは柔らかいが現時点では重苦しく若干野暮ったいが、
固く締まった骨格に大きな将来を感じる。
2014 Chapelle Chambertin
艶やかで明るい赤は外観から粘性を感じる程。桃やプラム、チェリーやザクロが顕著だが
なめし革やムスクは無い。岩を思わせる程に引き締まり、心地よい酸と細やかなタンニン、
フィニッシュは甘いドライフルーツ。グラン・クリュだと思えば若干構成が弱いがそれは
優しさにつながっている。余韻は然程長く無い。
2014 Chambertin
暗く生々しく少しオレンジを伴う美しいガーネット、まずはスパイス、黒胡椒やクミン、
新樽由来の引き締まった分厚い存在感。味わいは桃や花梨のコンフィ、ブラックベリー等。
タンニンは非常に細かい。まだ完全に閉じているが酒質が重奏的である。全体に美しく
礼儀正しく纏まる。現時点では余韻は然程長く無い。
2014 Chambertin Clos de Beze
さらに暗く魅惑的な赤は輝くルビー、香りは開いて甘く、バニラやモカ、マンゴー、若いイチゴ、
軽くなめし革までもが現れる。味わいはキャラメルやオレンジのジャム、全体の完成度は非常に
高く酒質に継ぎ目がなく緻密、華やかで東洋的、エキゾチックなニュアンス。今でも美味しく
飲むことが出来るが、あと5年もするとそれは夢心地になるだろう。